「プロポリスの鎮痛効果」
プロポリスには鎮痛効果があり、「天然のアスピリン」と呼ばれています。ここでは、プロポリスの鎮痛効果についてや、鎮痛剤としての使い方を紹介します。
プロポリスの鎮痛効果
プロスタグランジンの生成を抑制する
プロポリスは、プロスタグランジンという頭痛や炎症を強くする物質の生成を抑制することが判明しています。鎮痛効果のある成分
フラボノイド
フラボノイドには炎症を抑える強い効果があります。炎症が抑えられると、炎症に伴って発生していた腫れや痛みも治まります。
トリプトファン
プロポリスに含まれている必須アミノ酸のトリプトファンは、セロトニンの材料となります。セロトニンは、こころを安定させてストレスを軽減する働きがある神経伝達物質ですが、脳内の「痛みの伝わり」を抑えることによって痛みをやわらげる作用があります。
プロポリスに含まれている成分は、全ては解明されていません。
プロポリスには高い鎮痛、麻酔効果があることは判明していますが、プロポリスに含まれているどの成分がどの程度の効果をもたらしているか、などの詳しいことはまだわかっていません。
プロポリスの鎮痛、麻酔効果はどれくらい?
プロポリスの鎮痛、麻酔効果は高く、モルヒネ、コカインの3~5倍といわれています。また、プロポリスの中でもブラジル産のグリーンプロポリスは鎮痛効果が高いと言われています。
プロポリスの鎮痛効果のメリット
痛み止めには、胃が荒れやすくなる、続けていると効き目が悪くなる、習慣性がある、などの副作用があります。プロポリスは、このような副作用の心配はありません。
ただし、アレルギー体質の人はアレルギー反応が起こる可能性があります。
プロポリスの鎮痛効果のデメリット
プロポリスの鎮痛、麻酔効果のデメリットは持続時間が短いことです。プロポリスを鎮痛、麻酔薬として使用する場合は、症状によっては1時間毎に塗布する必要があります。
鎮痛剤としての使い方
直接使用する
プロポリスは、痛む場所に直接使用できます。・虫歯・・・痛む歯にプロポリスを2~3滴たらす
・喉・・・うがい、またはゆっくりと喉に当てるようにして飲む
・火傷や傷口・・・軟膏やスプレーにして塗ったり吹き付けたりする
・神経痛、関節痛・・・痛むところに軟膏やスプレーで塗りこむ
摂取する
プロポリスの原液を薄めて摂取するか、サプリメントのプロポリスを摂取します。プロポリスは薬ではないので、摂取する場合は即効性はありません。
しかし、プロポリスを飲み続けることで、痛みを身体の内側から抑え、神経痛や関節痛などの痛みをゆっくりとやわらげる効果が期待できます。
また、医学的に立証されておらず、個人差がありますが、がんの痛みの緩和にも効果があるともいわれています。
おわりに
ヨーロッパでは、国の機関でプロポリスの研究が行われており、プロポリスを医療品として認定している国もあります。鎮痛薬は胃が荒れたり、効き目が薄くなる、習慣性がある、などの副作用がありますが、プロポリスは副作用がないので子供やお年寄り、肝機能が低下していて薬が飲めない人でも安心して飲むことができます。
鎮痛剤としてのプロポリスは、痛いところに直接塗る方法と摂取する方法があります。
ただし、塗ると即効性がありますが、持続時間が短く、摂取するとゆっくりと効果が現れるので、即効性はありません。
ですので、痛む場所によって使い方を選ぶといいでしょう。