「ブラジル産のプロポリス」
プロポリスはさまざまな国で生産されていますが、中でもブラジル産のプロポリスは、高品質なものが多いことで知られています。ここでは、ブラジル産のプロポリスはどんなものかを紹介します。
ブラジル産プロポリスの特徴
高品質を産む環境
ブラジルは、熱帯~亜熱帯地方なので、温度や湿度が高く細菌が多くて繁殖しやすい環境です。ですので、細菌から身を守るために抗菌、殺菌効果がある植物が多いのです。
その中でも、ブラジルのミナス・ジェライス州に自生しているアレクリン(バッカリス・ドゥラクンクリフォリア)には高い抗菌作用、抗酸化作用、抗炎症作用があるバッカリン、アルテピリンC、P‐クマル酸などの桂皮酸誘導体(ケイひさんゆうどうたい)が多く含まれています。
また、抗菌、鎮痛、抗炎症作用があるユーカリ、抗菌、抗ウイルス、抗酸化作用があるローズマリーも自生しています。
含まれている成分が豊富
ブラジル産のプロポリスの中でも、ミナス・ジェライス州のプロポリスは、グリーンプロポリスとよばれており、高品質なものが多いです。グリーンプロポリスに含まれているアルテピリンCの量は他のプロポリスの約7500倍、バッカリンは2500倍、フラボノイドは約25倍も含まれています。
また、グリーンプロポリスには、
・ 尿路感染症やアルツハイマー病の予防効果があるキナ酸
・ 抗ガン作用、抗腫瘍作用、抗炎症作用があるカフェイン酸フェネチルエステル
・ 高血圧予防、抗炎症作用、リラックス効果があるテルペン類
などの有用成分も含まれています。
ブラジル特有のミツバチ
ブラジルのミツバチは、セイヨウミツバチの中でも「アフリカナイズドミツバチ」(キラービー、アフリカナイズドビーともよばれています)という種類の蜂です。アフリカナイズドミツバチは、実験のために持ち込まれたアフリカ種のミツバチが逃げ出し、セイヨウミツバチと交配して生まれたミツバチで、病気に対する抵抗力が強いので生命力が高く、さらに飛行性、防衛能力も高いのが特徴です。
アフリカナイズドミツバチの飛行速度は普通の蜂の2倍、飛行高度は3倍、飛行距離は3000キロもあるので、普通の蜂が行けない場所にも行くことができます。
また、アフリカナイズドミツバチは、防衛能力が高く、高湿度による細菌の繁殖から巣を守るために、短時間に大量のプロポリスをつくり、その量はヨーロッパ種のミツバチの3~5倍にもなります。
アフリカナイズドミツバチは、短時間に質のよいプロポリスを大量につくる優れた蜂なのです。
国の品質チェックがある
ブラジルのプロポリスは、農林省の品質チェック(不純物、水質、衛生レベル等)にパスして認定されないと輸出できません。ですので、ブラジルの輸出用のプロポリスは品質や安全性が高いです。
グレードがある
ブラジル産のプロポリスは、源塊がグレードに分けられています。ブラジル産のプロポリスのグレードは上から
エクストラグリーン→ミナスグリーン→グリーン→スモールグレード→ブラウン→パウダータイプ
の6つのグレードがあります。
色が茶色に近くなり、塊が細かくなるほどグレードが低くなり、値段も低下します。
一番上のグレードのエクストラグリーンのプロポリスは、アレクリンを多く含んでいるグリーンプロポリスなので、薄い緑色をしています。
プロポリスの色は、茶色になるほどユーカリやポプラの量が多くなります。
グリーンプロポリスの発見者は日本人
グリーンプロポリスは、1988年に日本人の寺尾貞亮氏によって発見されました。寺尾氏は、21歳でブラジルに移住しました。
病弱だった自分を実験台にして試作品を試飲し、ブラジル中を探して1988年、ブラジル南ジェライス州フォルミーガ地方の高原で「濃緑色」のプロポリスを発見しました。
これがグリーンプロポリスで、その後も研究を重ねて世界中で有名になりました。
グリーンプロポリスは、最高の品質と化学的にも証明されています。