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「授乳中はプロポリスは使用できない?」

授乳中は、プロポリスの摂取は避けましょう。
ここでは、なぜ授乳中はプロポリスの摂取を避けた方がいいのかを説明します。

授乳中はプロポリスの摂取を避けたほうがいい理由

ボツリヌス菌が混入している可能性がある

ボツリヌス菌は、芽胞(がほう:細菌が繁殖できない状態や環境になった時に作る細胞の構造のこと)となって土や水の中に存在しています。
植物がその土や水で育つと、芽胞が花粉に付着している場合があります。
その花粉をミツバチが採取すると、それから作られるミツバチ、ローヤルゼリーにはボツリヌス菌が混入する場合があります。

ボツリヌス菌は、大人が摂取しても胃液や腸液、腸内の善玉菌などによって死滅します。
しかし、乳幼児は腸内環境が整っていないので繁殖する場合があり、場合によっては死に至ることもあります。
ですので、乳幼児の蜂蜜やローヤルゼリーの摂取は、避けるようにいわれています。

プロポリスは、ミツバチが新芽やつぼみの樹脂を採取し、巣で体内の分泌物である蝋(ロウ)分と唾液と花粉を混ぜてつくったものなので、ボツリヌス菌が混入する可能性があります。

お母さんが、ボツリヌス菌が混入したプロポリスを摂取した際の胎児への影響は、実際に検証することが難しいので判明はしていません。

お母さん自身は、摂取したボツリヌス菌の影響を受けなくても、母乳を通してお腹の胎児に感染する可能性が否定できないので、授乳中のプロポリスの摂取は避けましょう。

女性ホルモンのバランスを乱す可能性がある

女性ホルモンのエストロゲンは、母乳の分泌を抑える働きがあり、出産後は分泌量が減ります。
プロポリスに豊富に含まれているフラボノイドの中のイソフラボンは、エストロゲンに似た働きがあり、エストロゲンが減少すると代わりに働きます。

イソフラボンは、女性ホルモンの働きを活性化するので、出産後のホルモンバランスを乱す可能性があります。
一般的にも、授乳中のサプリメント等でのイソフラボンの摂取は避けたほうがよい、とされています。

アレルギーを起こす可能性がある

プロポリスを摂取すると、プロポリスがアレルゲン(アレルギーを起こす原因)となってアレルギーを起こす場合があります。

授乳中は、お母さんの体内に入った成分を、母乳を通して赤ちゃんが摂取する可能性があるので、基本的に薬は飲めません。
また、妊娠、出産によって体質が変わることもあり、出産前にアレルギーがなかった人でもアレルギーを起こす可能性があります。

アレルギーによって引き起こされる症状が、赤ちゃんにどのような影響を与えるのかは判明していません。

まとめ

体力を使い、風邪をひいても薬が飲めない授乳中は、免疫力を向上させ、感染症を予防するプロポリスを摂取する方がいいように思うかもしれません。しかし、授乳中にお母さんの母乳を通してどれくらい成分が伝わるのか、効果や副作用などが現われるか、などは、実際に実験するのが困難なため、あまり判明していません。プロポリスは、ミツバチが巣の衛生管理や巣を強化するために、つぼみや新芽の樹脂と、自分の体内の分泌物である蝋(ロウ)分、花粉、唾液を混ぜ合わせてつくった物質で、まだその成分の全てが判明されてはいません。ですので、出産や授乳で敏感になっているお母さんの身体や赤ちゃんに、どのような影響を与えるのかは判明しておらず、安全性が確立されていません。妊娠中や授乳中は、危険な可能性があるものは避けた方がよいので、プロポリスの摂取も避けましょう。
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