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「プロポリスで虫歯を予防しよう!」

プロポリスは、虫歯の予防に効果があります。
ここでは、プロポリスに含まれているどのような成分が虫歯の予防に効果があるのかを説明します。

虫歯とは?

虫歯とは、口の中の細菌がつくる酸によって歯が溶ける病気です。

口の中には300種類以上の細菌が常に棲みついています。
その中で「ミュータンス菌」と呼ばれる菌が虫歯の原因となります。

虫歯を予防するには?

歯の表面についたねばねばした歯垢(プラーク)には、細菌が棲みつきます。
歯垢の中に棲みついた細菌の中のミュータンス菌は、糖分をエサにして酸をつくり歯を溶かすので、虫歯を予防するにはミュータンス菌を殺菌することが効果的です。

また、虫歯の予防、改善には口内環境を改善することも必要です。
口内環境は、口内のケアが足りない場合や間違っている場合、食生活の乱れやストレス、睡眠不足などによる体調不良によって悪化します。

プロポリスには、抗菌、殺菌作用がある成分や、ストレスや睡眠不足を予防、改善する成分が含まれています。

プロポリスに含まれている虫歯の予防、改善に効果がある成分

桂皮酸誘導体

アルテピリンC、バッカリン、P‐クマル酸などの桂皮酸誘導体(ケイひさんゆうどうたい)には、高い抗菌、殺菌効果があるので、虫歯の原因となるミュータンス菌を殺菌します。

プロポリスには、高い抗菌、殺菌効果がありますが、プロポリスは善玉菌は殺さず、悪玉菌だけを殺菌するので、口内環境のバランスを整えて口内環境をよくする働きがあります。

フラボノイド

プロポリスには、20種類以上のフラボノイドが含まれています。

フラボノイドには2つの効果があります。

ストレスの予防、緩和

自律神経の働きが乱れるとストレスを感じます。

自律神経とは、循環器、消化器、呼吸器などの器官の活動を調整する神経で、交感神経と副交感神経の2つの種類があります。
交感神経は、身体が活動している時に働き、副交感神経は身体が休んでいる時に働いています。
この2つの神経は、どちらかが優位になってバランスよく働いています。

自律神経の働きが乱れると、交感神経が優位の状態が続いて緊張が解けなくなったり、副交感神経が優位な状態が続いて血圧や心拍数が低下したりして体調を崩し、ストレスを感じます。

フラボノイドには、自律神経の乱れを整える働きがあるので、ストレスを予防、緩和します。

睡眠不足の予防、改善

入眠時は、副交感神経が優位になって心身をリラックスさせることが必要です。
自律神経の働きが乱れると交感神経が優位のままになってしまい、緊張が解けないのでスムーズに入眠できなくなったり、夜中に何度も目がさめたりします。

フラボノイドには、自律神経の乱れを整える働きがあるので、副交感神経の働きを優位にして寝つきをよくします。

フラバノン

フラバノンは、フラボノイドのひとつで抗菌、殺菌効果があります。

フィトンチッド

フィトンチッドは、植物が発する物質で、森林浴の効果の成分としても知られています。
フィトンチッドは、こころに癒しややすらぎをもたらし、身体をリラックスさせてストレスを緩和したり快眠へ導いたりする効果があります。

トリプトファン

必須アミノ酸のトリプトファンは、セロトニンとメラトニンの材料となります。

トリプトファンは、精神を落ち着かせて安らぎを与える働きがあるセロトニンの材料となります。
体内時計を整えて寝つきをよくしたり、質のよい睡眠をもたらしたりする働きがあるメラトニンは、セロトニンを材料にしてつくられます。
ですので、トリプトファンが不足するとセロトニンもメラトニンも生成されません。

フェニルアラニン

必須アミノ酸のフェニルアラニンは、セロトニンの材料となります。

グリシン

非必須アミノ酸のグリシンは、レム睡眠(脳は活動している状態で浅い眠り)とノンレム睡眠(脳も休んでいる状態で深い眠り)のリズムを整えて質のよい睡眠をもたらします。

また、グリシンには、血管を広げて、身体の表面の温度を上昇させる働きがあります。
身体の表面の温度が上がると、反対に身体の深部の温度が下がって眠たくなります。

ビタミンB6

ビタミンB6は、神経の機能を正常に保つ効果があるので、ビタミンB6が不足すると不眠や食欲不振になる場合があります。

パントテン酸

パントテン酸(ビタミンB5)は、ストレスに対抗する働きがある副腎皮質ホルモンの生成を促進するのでストレスの予防、緩和に効果があります。

ナイアシン

ナイアシン(ビタミンB3)は、トリプトファンを材料につくられます。
不眠の改善に効果があるセロトニンもトリプトファンを材料につくられますが、ナイアシンとセロトニンがどちらも不足している場合は、ナイアシンが先に作られます。
ナイアシンが不足していると、セロトニンは生成されないので、不眠になる場合があります。

葉酸

葉酸は、不眠の原因のむずむず脚症候群を予防する働きがあります。
むずむず脚症候群とは、ドーパミンの機能低下が原因で、夕方から夜中にかけて脚がむずむずしたり、チクチクしたりする症状がでることです。
葉酸は、ドーパミンなどの神経伝達物質の機能を正常に保ち、むずむず脚症候群を予防します。

また、葉酸にはセロトニンの分泌を促進する働きもあります。

ミネラルの鉄は、セロトニンの働きを整えて、イライラした気持ちや不安な気持ちを防いで不眠を予防、改善します。

また、ドーパミンの働きを正常にする働きもあるので、むずむず脚症候群を予防します。

カルシウム、マグネシウム

ミネラルのカルシウムとマグネシウムは、こころを安定させてイライラを防ぐ働きがあるのでストレスを予防、改善します。
また、マグネシウムは筋肉の緊張を緩めて身体をリラックスさせる効果があるので、寝つきがよくなり、睡眠不足の改善にも効果があります。

亜鉛

ミネラルの亜鉛は、こころを落ち着かせる働きがあるので、ストレスを緩和します。
また、亜鉛には、ノンレム睡眠の時間を2倍にする効果があることがマウスを使った実験で判明しています。

スコポレチン

プロポリスに含まれている有用成分のスコポレチンは、抗菌、殺菌効果があります。

クマリン

クマリンは、芳香成分の一種で、抗菌作用があります。

イソフェルラ酸

有用成分のイソフェルラ酸(ヘスペリチン酸ナトリウムともいいます)は、抗菌作用があります。

安息香酸

安息香酸(あんそくこうさん)は、安息香(樹脂のひとつ)の中の成分で、抗菌、殺菌作用があります。

有機酸類

さまざまな酸の総称である有機酸類には、抗菌、殺菌作用があります。

プロポリスの使用方法

摂取する

プロポリスの原液3~5滴を100ccの水またはお湯に混ぜて摂取します。

はじめにコップに原液を入れて、上から水またはお湯を注ぐと混ざりやすくなります。
プロポリスは脂溶性(脂に溶けやすく水に溶けにくい性質)なので、混ぜたらすぐに使用してください。

混ぜるプロポリスの量は、体重10キログラムにつき1滴を目安にし、はじめは少量から試して、効果や刺激などを確認しつつ調整してください。

また、プロポリスは、熱に弱く40度以上のお湯を使用すると、成分が破壊されてしまうので、お湯を使用する場合は温度に注意してください。

歯磨き時に使用する

歯ブラシにプロポリスの原液を1~2滴垂らして歯を磨きます。
ご使用の歯磨き粉を皿などに出して、プロポリスの原液を1~2滴混ぜてもいいでしょう。

また、市販のプロポリスが配合された歯磨き粉を使用すると手軽です。

口の中をゆすぐ

プロポリスの原液3~5滴を100ccの水またはお湯に混ぜて口に含み、よくゆすぎます。
市販のプロポリス配合のマウスウォッシュを利用すると手軽です。

まとめ

プロポリスには、高い抗菌、殺菌効果があるので虫歯の原因となるミュータンス菌を殺菌します。
その上、プロポリスは、善玉菌は殺さずに悪玉菌だけを殺すので、口内環境をよくする働きもあります。プロポリスは、歯磨き時に歯磨き粉代わりに歯ブラシに垂らしたり、歯磨き粉に混ぜたりして使用すると効果が高く、即効性もあります。プロポリスは、摂取すると即効性はありませんが、続けて使用することによって虫歯の原因のひとつになるストレスや睡眠不足などを予防、改善します。
ですので、摂取しながら歯磨きやうがいを行うと虫歯の予防に高い効果があります。なお、プロポリスは産地や抽出方法によって含まれる成分が異なるので、購入の際は、成分表や製品紹介のホームページで確認するといいでしょう。
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