「アメリカでのプロポリス需要」
アメリカでは日本よりプロポリスの需要が高いです。ここでは、アメリカでプロポリスの需要が高い理由を説明します。
アメリカでプロポリスの需要が高い理由
アメリカにはプロポリスの需要が高い2つの理由があります。医療費が高い
アメリカでは、日本のような健康皆保険制度はありません。医療保険はありますが、高額なので6人に1人は保険に加入していません。
アメリカでは、自己破産の6割は医療費の支払いが原因であるほど医療費の負担は大きいです。
そのため、健康や医療に関する国民の関心が高く、人口の半分以上が病院へ行かなくてもすみ、さらに健康を保つためにサプリメントを摂取しています。
また、国土が広大なので、近くに医療施設がない人の割合も多く、日頃からサプリメントで健康を保つように心がけている人が多いのです。
アメリカでは、街にサプリメント専門店が何件もあり、日本とは比べものにならないくらい多くの種類があります。
アメリカでは、サプリメントは、FDA(Food and Drug Administration : 食品医薬品局の略)の厳しい審査を受けなければならない上に、日本の薬機法にあたるDSHEA法(Dietary Supplement Health and Education Act:栄養補助食品健康教育法)もあり、メーカーは科学的データの開示が義務づけられています。
また、GRAS(Generally Recognized As Safe)と呼ばれる安全性を証明する認証機関もあり、アメリカではサプリメントは、薬よりも安い、薬の代替品として摂取されています。
ですので、天然の抗生物質と呼ばれ、抗菌、殺菌作用があり、風邪やインフルエンザ、喉の痛み、口内炎、歯周病の予防、改善、ストレスの緩和、美肌、育毛効果、抗酸化作用、認知症や生活習慣病の予防、改善など、さまざまな効果があるプロポリスは、アメリカでは需要が高いのです。
セイヨウミツバチが生息していてハチミツ産業が盛んである
プロポリスは、ミツバチの中でもセイヨウミツバチのみがつくる物質です。ニホンミツバチは、プロポリスをつくらないため日本でプロポリスが知られてきたのは明治時代になってからでした。
アメリカに生息している蜂はセイヨウミツバチなので、プロポリスをつくることができます。
アメリカでは、土着のハリナシミツバチがおり、アメリカの先住民族はミツバチを食べていました。
その後、ヨーロッパから来た開拓者たちがセイヨウミツバチを持ち込み、やがてセイヨウミツバチは野生化してアメリカ中に広がりました。
1853年に、アメリカでL.Lラングストロスがミツバチを継続的に飼育する方法(可動式の巣枠を設置して簡単にミツバチを観察し、ハチミツを摂取できる方法で現代でも多く使われています)を発見して以来、アメリカではハチミツ産業が発展し、大勢の人が従事しており、研究や開発も重ねられています。
ですので、アメリカではプロポリス製品も多く、原液、サプリメント、スプレー、飴、歯磨き粉などが薬局でも売られていたり、医師がプロポリスを勧めたりします。
日本ではブラジル産のプロポリスが一番流通していますが、アメリカ産はブラジル産に次いで、安全性や品質が高く、日本でもブラジル産の次に流通しています。