「プロポリスで水虫対策をしよう!」
プロポリスは、水虫の予防や改善に効果があります。ここでは、水虫に効果があるプロポリスの成分や、水虫対策の方法について説明します。
水虫とは?
水虫とは、カビの一種の白癬菌(はくせんきん)が皮膚の角質層(肌の一番上層の部分)に感染して起こる感染症です。水虫の9割は、足の指や裏に発生し、皮膚がふやけたようになる、皮がむけ赤くなる、皮膚に亀裂が入ったりする、小さな水膨れができる、粉が吹いたようになる、かゆみがある、などの症状がでます。
また、水虫は感染力は弱く、加齢や体調不良、病気などで免疫力が低下すると感染しやすくなります。
プロポリスには、高い抗菌、殺菌効果や抗炎症効果、免疫力向上などの効果があるので、水虫の予防や改善に効果があります。
プロポリスに含まれている水虫の予防、改善に効果がある成分
桂皮酸誘導体(ケイひさんゆうどうたい)
プロポリスに含まれているバッカリン、アルテピリンC、P‐クマル酸などの桂皮酸誘導体には、高い抗菌、殺菌効果があるので、水虫の原因の白癬菌の感染を防ぎます。フラボン
プロポリスに含まれているフラボノイドのひとつのフラボンは、免疫力を向上させる効果があります。フラバノン
フラボノイドのひとつのフラバノンには、抗菌、抗ウイルス作用があります。ケルセチン
フラボノイドのひとつのケルセチンは、ビタミン様物質(ビタミンに似た働きをする)なので「ビタミンP」と呼ばれています。ケルセチンには、高い抗炎症作用があり、その他にも血流の改善、生活習慣病の予防、抗酸化作用、脂肪燃焼作用など多くの効果があります。
ピノセンブリン
フラボノイドのひとつのピノセンブリンは、抗炎症作用があります。スコポレチン
スコポレチンは、プロポリスに含まれている有用成分のひとつで、抗菌、殺菌効果、抗炎症効果、鎮痛効果、血管拡張効果があります。イソフェルラ酸
イソフェルラ酸は、ヘスペリチン酸ナトリウムともいい、抗菌作用、抗酸化作用があります。クマリン
クマリンは、抗酸化物質のポリフェノールの中のフェノール酸系(ポリフェノールは、フラボノイド系とフェノール酸系のふたつに分類されます)の香り成分で、抗菌作用、血流改善作用、むくみ改善作用があります。有機酸類
有機酸とは、さまざまな酸の総称のことで抗菌、殺菌作用があります。安息香酸
安息香(あんそくこう:樹脂のひとつ)の中の成分の安息香酸には、抗菌、殺菌作用があります。没食子酸
没食子酸(ぼっしょくしさん、もっしょくしさん、Gallic acid)は、無色の針状の結晶の抗酸化物質で抗炎症作用、抗酸化作用があります。ビタミンB6
ビタミンB6には、免疫機能を正常にして免疫力を高める働きがあります。ビタミンD
ビタミンDは、免疫機能を調節して免疫力を高める働きがあります。アルギニン
非必須アミノ酸のアルギニンは、免疫細胞のマクロファージの働きを活発にして免疫力を高める働きがあります。亜鉛
ミネラルの亜鉛は、免疫細胞を保護するのに必要な成分なので、不足すると免疫力が低下します。プロポリスの使用方法
摂取する
プロポリスの原液を3~5滴、100ccの水かぬるま湯に溶かして摂取します。はじめにプロポリスの原液をコップに垂らし、上から水やお湯を注ぐと混ざりやすくなります。
プロポリス原液の量は、体重10キログラムにつき1滴を目安とし、摂取後の刺激や効果によって調整してください。
また、プロポリスは熱に弱く、40度以上のお湯に溶かすと成分が壊れてしまうので、お湯に溶かす場合は人肌以下の温度に調整してください。
塗る
プロポリスの入った軟膏(クリーム)やスプレーを患部に塗ります。軟膏(クリーム)
〇軟膏の作り方馬油(マーユ、バーユ:馬の皮下脂肪)、または、シアーバターノキ(シアーバターの種子から採れる脂)、ワセリン16グラムにつきプロポリスの原液を0.5グラム(約12滴)垂らしてよく混ぜます。
脂が固い時は、湯煎(密閉してお湯に浮かべる方法)にかけるか、電子レンジで数秒加熱すると混ぜやすくなります。
市販のプロポリスが配合された軟膏を利用すると手軽です。
スプレー
プロポリスの入ったスプレーを患部に吹き付けます。〇スプレーの作り方
空のスプレー容器に精製水を入れ、プロポリスの原液を数滴垂らします。
綿棒
綿棒にプロポリスの原液を1滴垂らし、水またはぬるま湯にくぐらせてから患部に塗ります。または、水またはぬるま湯にプロポリスの原液を混ぜた液をつくって、そこに浸してから塗ります。
石鹸
プロポリスの入った石鹸で、入浴時や帰宅後に患部を洗います。〇石鹸の作り方
<材料>
・石鹸・・90グラム
・グリセリン・・・5グラム
・ミツロウ(天然の蝋(ロウ))・・・0.5グラム
・プロポリス抽出液・・・2.5グラム
・はちみつ・・・2.5グラム
※グリセリンは、薬局、ドラッグストア、インターネット通販で購入できます。
ミツロウは、ハーブ専門店、大手手芸店、インターネット通販で購入できます。
<作り方>
(1)石鹸、ミツロウは2センチ角にカットします。
(2)耐熱容器に入れて、湯煎(お湯に浮かべて間接的に溶かす方法)またはレンジで加熱して溶かします。
(3)溶けたら、グリセリンとプロポリス抽出液を入れてよく混ぜ合わせます。
(4)固まりだしたらはちみつを混ぜます。
(5)型に油(分量外、サラダ油やキャノール油)を塗って、(4)を流し入れます。
(6)冷めたら、型からはずすとできあがりです。
※石鹸の代わりにグリセリンソープを使用する場合は、グリセリンは必要ありません。
その場合は、グリセリンソープを95グラム使用します。
グリセリンソープは、通常の石鹸よりも水とグリセリンの割合が多い石鹸のことで、簡単に手作り石鹸ができます。
グリセリンソープは、インターネット通販で購入できます。
石鹸を作るのが面倒な場合は、市販のプロポリス配合の石鹸を利用するといいでしょう。
直接塗る場合の注意点
少量からはじめる
プロポリスは刺激が強いので、原液のまま塗るのは避けてください。はじめは薄めにつくって、効果や刺激を確認しつつ混ぜる量を増やしてください。
パッチテストを行う
プロポリスを直接塗ると、アレルギー性皮膚炎が起きる場合があるので、使用する前にパッチテストを行ってください。〇パッチテストの行い方
腕の内側やふとももなどの柔らかい部分に、軟膏やスプレーを10円玉大で塗ります。
24時間後と48時間後の皮膚の状態を確認してください。
かゆみ、赤み、発疹、腫れ、などの異常がある場合は、使用しないでください。
効果的な使用方法
白癬菌は、皮膚に付着しても24時間経過しないと感染しません。ですので、プロポリスを摂取しつつ、清潔を心がけて風呂上りに塗布することを習慣づけると感染、再発防止に高い効果があります。
また、入浴時には、プロポリスの配合された石鹸を使用するとさらに効果的です。