「プロポリスが与えるアレルギーへの影響」
プロポリスには、アレルギーを予防、改善する効果がありますが、プロポリスを摂取するとアレルギーが起こる場合もあります。ここでは、プロポリスがアレルギーに対してどのような影響があるのかを説明します。
アレルギーとは?
アレルギーは、体内に入ってきた本来害のないものを免疫機能が誤って異物と判断して、過剰に反応を起こすことです。アレルギー反応には、かゆみ、じんましん、下痢、くしゃみ、鼻水、めまい、肌荒れ、頭痛などさまざまな症状があります。
アレルギーの原因
アレルギーは、次のことが原因で起こると考えられています。・免疫力の低下
・活性酸素の増加
・善玉菌が少なく腸内環境が悪い
・疲労
・アレルゲン(アレルギーを起こす原因となる物質)を摂取した
プロポリスには、免疫力を高める、活性酸素を除去する、腸内環境を整える、疲労を回復する、などのアレルギーの原因を改善する働きがあります。
しかし、その反面、プロポリスはアレルゲンになる場合があり、その場合は、プロポリスを摂取するとアレルギーが起こります。
プロポリスのアレルギーに対する良い影響
抗アレルギー効果がある
プロポリスには、アレルギーの症状を抑える次の効果があることが、ミツバチ健康科学研究所の実験の結果、判明しています。花粉症の発症を遅らせる
ブラジル産プロポリスには、花粉症の発症を遅らせたり、症状を軽減する効果があることが判明しています。かゆみを抑える
プロポリスには、アレルギーを引き起こし、かゆみの原因となるヒスタミンが放出されるのを防ぐ働きがあることが判明しています。また、ブラジル産プロポリスには、花粉症やアレルギー性鼻炎の症状を起こす物質のsys-ロイコトリエンの放出を抑える効果があることも同時に判明しています。
鼻づまりを抑える
ブラジル産プロポリスは、鼻づまりが発症する確率を低くすることが、判明しています。免疫力を高めたり調整したりする
プロポリスには、次のような免疫力を高める作用があります。腸内環境を整える
免疫細胞の60~70%は腸にあるので、腸内環境を整えると免疫力が高くなります。プロポリスに含まれているフラボノイドやアルテピリンC、バッカリン、P‐クマル酸などの桂皮酸誘導体(ケイひさんゆうどうたい)は、高い抗菌、殺菌作用があります。
しかも、フラボノイドや桂皮酸誘導体は、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は殺さずに悪玉菌だけを殺菌するので、腸内の環境を良くします。
活性酸素を除去する
活性酸素は、細胞を傷つけて細胞の機能を低下させます。また、活性酸素が増加すると、細胞が傷ついて機能が低下し、疲労を感じることが判明しています。
フラボノイドや桂皮酸誘導体は、高い抗酸化作用があるので、活性酸素を除去して細胞の働きを活発にし、疲労を回復したり免疫力を高めたりします。
免疫力を調整する
アレルギーは、免疫機能の異常によって起こるので、免疫力が高すぎても低すぎてもアレルギーが起こる場合があります。プロポリスは、過剰な免疫反応を抑え、免疫力を適切な状態に調整する働きがあります。
アレルギーによる炎症を抑える
アレルギーが起こると、肌のかゆみや鼻づまりによる鼻の粘膜の炎症が起こる場合があります。プロポリスには、炎症を抑える働きがあることが判明しています。
その他のアレルギーに効果がある成分
その他にも、プロポリスは以下のアレルギーに効果がある成分を含んでいます。・ビタミンB1・・・エネルギーをつくり、疲労を回復する
・ビタミンB2・・・皮膚や粘膜を保護する
・ビタミンE・・・抗酸化作用がある、肌の潤いを保ち、代謝(取り込んだ栄養素をエネルギーとして利用したり、蓄積したりする働き)をよくする
・アルギニン・・・細菌を除去するマクロファージの働きを活発にして免疫力を高める、脳疲労の原因となるアンモニアを尿素に変換して排出し、疲労を回復する
・マグネシウム・・・筋肉の疲労を回復する
プロポリスのアレルギーに対する悪い影響
アレルギーを起こす場合がある
プロポリスは、肉や小麦などの食品と同じでアレルゲンになる場合があります。プロポリスは、上記にあるように花粉症の予防や改善に効果があります。
しかし、プロポリスは、ミツバチがつぼみや新芽の樹脂と花粉、唾液、体内から分泌した蝋(ロウ)分を混ぜて作った物質なので、花粉がアレルゲンになる場合があります。
また、喘息やアトピーなどのアレルギー体質の人も、発疹、接触性皮膚炎、下痢、腹痛、吐き気などの症状が起きる場合があります。
ですので、アレルギー体質の人は、プロポリスを摂取する際には、医師に相談してください。
医師の許可がでた場合は、少量からはじめて様子を見て、異常がでた時はすぐに摂取を中止してください。
蜂毒アレルギーの人は摂取できない
蜂に刺されると、体内に蜂毒に対する抗体ができる場合があります。もし、抗体ができると、次に蜂に刺された時に蜂毒に対し抗体が反応して、アナフィラキシーショックを起こす場合があります。
アナフィラキシーショックとは、激しいアレルギー反応のひとつで、短時間にじんましん、かゆみ、 粘膜の腫れ、下痢、呼吸困難、意識障害などの全身症状が複数起き、最悪の場合、15分たらずで死に至る場合があります。
ですので、蜂毒アレルギーがある人は、プロポリスの摂取は避けてください。