「プロポリスには独特のにおいや味がある」
プロポリスは、ミツバチの産物ですが、甘くておいしいはちみつと違い独特のにおいや味がします。ここでは、プロポリスのにおいや味、楽に摂取できる方法について説明します。
プロポリスとは?
プロポリスは、ミツバチがつぼみや新芽から樹脂を持ち帰り、腹から分泌する蝋(ロウ)分や唾液、花粉を混ぜてつくったもので、蜂ヤニともよばれています。プロポリスのにおい
プロポリスには、木の匂いがする刺激臭があります。プロポリスの抽出方法は数種類あり、方法によって刺激の強さが異なります。
一般的には、プロポリスはアルコール抽出法が一番刺激や味が強いとされています。
また、プロポリスのにおいは、ユーカリやアレクリンなどの植物のにおいもあります。
プロポリスは、ユーカリやアレクリンの含有量が多いものほど質がよい、とされているので、質のよいプロポリスほど植物のにおいがします。
プロポリスの味
プロポリスは、樹木や樹脂の苦味がして、人によっては辛みを感じる人もいます。また、喉にピリピリとした刺激を感じます。
プロポリスは、味も匂いも独特の刺激がありますが、質の良いものほど、ほんのりとした甘いにおいや味があります。
抽出方法で味やにおいが変わる
プロポリスは抽出方法によって、味やにおいが異なります。・アルコール抽出法
プロポリスの源塊を食用アルコール(エチルアルコール、エタノールともいう)に入れてかき混ぜ、一定期間置いてから抽出する方法。
殺菌作用があり、有用成分が多く抽出できますが、においや刺激が強いです。
・水抽出法
プロポリスの源塊を水に入れてかき混ぜ、一定期間置いてから抽出する方法。
アミノ酸、ミネラル、有機酸を多く抽出できますが、プロポリスは脂溶性(脂に溶けやすい)なので有用成分が溶けにくく、特にフラボノイドはほとんど抽出されません。
水抽出法は、においが少なく摂取しやすいです。
・ミセル抽出法
アルコールで抽出した溶液に乳化剤(グリセリン)を入れ水溶性の成分を抽出する方法。
どちらの成分も抽出できますが、食品添加物のグリセリンも摂取してしまいます。
アルコール抽出法に比べるとマイルドな味です。
・超臨界抽出法
プロポリスの源塊を溶かした槽に、二酸化炭素を送り、圧力と温度を臨界点を超えた状態にして抽出する方法。
低温で抽出するので成分が壊れにくい、不純物が混ざりにくい、酸化しにくい、他の方法では抽出できないテルぺノイド(シシオネールやリモネンなどのリラックス効果や血行促進効果がある成分)やジテルペン(抗酸化作用がある物質)を豊富に抽出できる、などのメリットがありますが、その分高価になります。
超臨界抽出法は、においや味も薄いです。
プロポリスを飲みやすくする方法
プロポリスは、健康食品なので毎日続けて飲むことによって効果を発揮します。しかし、味やにおいが苦手で摂取するのがつらく感じてしまうと、続けることが難しくなります。
プロポリスは以下の方法で飲みやすくできます。
飲み物や食べ物に混ぜる
プロポリスの味やにおいは、相性のいい飲み物や食べ物に混ぜてやわらげると摂取しやすくなります。〇柑橘系のジュース
柑橘系のさわやかな香りがする飲み物は、プロポリスの刺激臭を感じにくくします。
オレンジジュースやグレープフルーツジュースがお勧めです。
〇野菜ジュース
プロポリスを野菜ジュースに混ぜると、野菜のにおいに紛れて飲みやすくなります。
〇乳製品
乳製品に混ぜると味や匂いがまろやかになるので、牛乳やヨーグルトに混ぜると摂取しやすくなります。
プロポリスは熱に弱く、40度以上の熱を加えると成分が破壊されてしまうので、温かい牛乳に入れる場合は、温めすぎないように注意してください。
ヨーグルトに混ぜる場合は、ヨーグルトの上にプロポリスを垂らして、包むようにして食べるとより刺激や味を感じにくくなります。
〇はちみつ
はちみつは甘いので、プロポリスの苦さを感じにくくします。
また、はちみつに垂らしてもヨーグルトと同じように刺激や味を感じにくくなります。
カプセルに詰める
市販されている空カプセルを購入して、カプセルに液体プロポリスを詰めて摂取します。市販のカプセルは、プロポリスを入れて放置すると変形したり崩壊したりすることがあるので、摂取する直前に詰めましょう。
サプリメントやドリンクで摂取する
カプセルタイプのサプリメントは、味やにおいを感じません。また、錠剤は、カプセルより味やにおいを感じますが、原液よりは薄いです。
メーカーによっては錠剤にパイナップルやいちごの果汁を加えて、味やにおいを感じにくくしているものもあります。
ドリンクは、飲みやすいようにはちみつやブドウ糖液などが加えられています。