「犬や猫にもプロポリス!」
プロポリスは、人間と同じように犬や猫にも使用できます。ここでは、プロポリスの犬や猫に対する効果や使用方法を紹介します。
プロポリスの犬や猫に対する効果
抗菌、抗炎症効果
プロポリスには、高い抗菌、殺菌作用や抗炎症作用があるので、犬や猫の次の病気や症状の予防、改善に効果があります。外耳炎
外耳炎とは、耳の中の鼓膜までの部分に炎症が起こる病気で、外耳炎になると耳垢が溜まり、しきりに痒がります。外耳炎は犬や猫に多い病気で、特に耳が垂れているタイプは湿気がこもりやすいので発症のリスクが高いです。
外耳炎の原因はたくさんありますが、そのひとつに菌に感染して起こる場合や、もともと外耳に存在している細菌が抵抗力が落ちた時に増殖する場合があります。
外耳炎の菌にはマラセチア菌や黄色ブドウ球菌がありますが、プロポリスはこれらの菌を殺菌する効果があります。
また、炎症を抑える効果もあるので、外耳炎の悪化やかゆみを抑える働きがあります。
歯周病などの口腔ケア
犬や猫も人間ほどなりやすくはないですが虫歯になる場合があります。また、人間と同じように年を取ると歯周病になる場合があります。
プロポリスには、口の中の細菌の繁殖を防ぐ働きがあります。
また、抗炎症作用があるので、歯周病による歯茎の炎症を防ぎます。
さらに、免疫力向上の効果もあるので、細菌が繁殖しにくくなり、虫歯や歯周病を予防する効果もあります。
皮膚糸状菌症の予防、改善
皮膚糸状菌(ひふしじょうきんしょう)は、白癬菌(はくせんきん)の一種で、犬や猫に発症して人間にも移る皮膚病です。皮膚糸状菌に感染すると皮膚に斑点ができたり、脱毛したり、かゆみが出たりします。
プロポリスは、皮膚糸状菌を殺菌する効果があります。
猫風邪、FIPの予防
猫風邪は、ウイルスの感染によって風邪によく似た症状がでる病気で、猫伝染性腹膜炎は、猫伝染性腹膜炎ウイルスに感染することによって発症します。どちらも猫のワクチンに含まれている病気で、最悪の場合死に至ることもあります。
プロポリスは、ウイルスも殺菌するのでこれらの病気の予防に効果があります。
整腸作用
ペットの長生きの秘訣のひとつに腸内環境を整えることが挙げられています。プロポリスの抗菌、殺菌効果は、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は殺さずに悪玉菌だけを殺すので、腸内の細菌のバランスをよくして腸内環境を整えます。
怪我の治療
犬の散歩中の怪我や猫のひっかき傷などの傷口の治療にプロポリスを塗ると、細菌が入って化膿したり、炎症をおこしたりするのを防ぎ、傷の治りが早くなります。長生きのために免疫力アップ
プロポリスには、フラボン、ビタミンB6、ビタミンD、アルギニン、亜鉛など免疫力を向上させる効果がある成分を含んでいるので、病気にかかりにくくして健康を保ちます。抗酸化作用によるアンチエイジング効果
完全室内飼いの増加やペットフードの普及、品質向上などからペットの平均寿命が大きく伸び、高齢のペットが増えました。プロポリスには、抗酸化作用(細胞を老化させる働きがある活性酸素を除去する働き)があるので、アンチエイジングに効果があり、健康な老齢期を過ごす助けをします。
抗がん効果
プロポリスには、アルテピリンCやバッカリン、P‐クマル酸、クレロダンジテルペン、カフェイン酸フェネチルエステルなどの抗がん、抗腫瘍効果がある成分が含まれています。ですので、まだ、医学的には立証されていませんが、プロポリスには抗がん効果が期待されています。
犬や猫も人間と同じようにがんにかかる場合がありますが、身体が小さく、設備がある病院が少ない、治療費が高額などの理由で治療や手術ができない場合が多くあります。
プロポリスには、強い鎮痛、麻酔効果もあるので、がんを予防したり、がんになった場合の治療のひとつとして、また、がんの痛みの緩和に効果が期待されます。
プロポリスの使用方法
飲ませる
人間用のプロポリスの原液を体重1キログラムにつき1滴を目安として与えます。プロポリスは、飲み水やフードに混ぜて与えます。
プロポリスは、においが強いので臭覚にすぐれている犬や猫は嫌う場合があります。
その場合は、少量のヨーグルトやペット用のミルクに混ぜて与えるといいでしょう。
あるいは、ペット用のにおいが薄いプロポリスが市販されているので、それを使用してもいいでしょう。
なお、犬や猫は身体が小さいので推奨摂取量が不安な場合は、犬や猫専用のプロポリスを使用するか、メーカーに相談してください。
スプレーする
空のスプレー容器に精製水を入れ、プロポリスを1~数滴(ペットの体重や体調に合わせて調整してください)垂らしてスプレーをつくります。ペットの口の中に吹き付けたり、毛や皮膚の気になる場所に吹き付けます。
毛や皮膚に吹き付けた場合は、舐めてしまわないようにしばらく注意しましょう。
舐めても身体に害はないですが、効果が低くなるので、エリザベスカラーなどを使用してもいいでしょう。
塗布する
馬油(バーユ、マーユ:馬の皮下脂肪)にプロポリスを数滴垂らし、よく混ぜ合わせたものを患部に塗ります。油が固い場合は、電子レンジで数秒加熱するか、湯煎(お湯に浮かべて温める方法)にかけると 混ぜやすくなります。
油は、ワセリンやシアーバターノキ(シアーバターの種子から採れる脂)を使用してもいいでしょう。
スプレーする場合と同様に、舐めてしまわないように注意してください。
アレルギー反応や好転反応に気を付ける
犬や猫にプロポリスを与えると、人間の場合と同じようにアレルギー反応や好転反応がでる場合があります。好転反応とは、治療の過程で身体がよい方向へ向かう際に、一時的に体調が不調になることです。
プロポリスの場合は、発疹、かゆみ、下痢、嘔吐などの症状あらわれますが、アレルギーが起きた場合も同じような症状が現われます。
アレルギーの場合は、与え続けている限り症状は治まりませんが、好転反応の場合は、2~3日すると症状が治まり、元気になります。
ただし、どちらの反応なのかは日にちがたたないと判明しないので、そのような場合はいったん与えるのをやめて、症状が治まってから少量から再度試し、様子を見てください。
アレルギー反応でしたら、使用を避けてください。