「プロポリスとマヌカハニーの効果とそれぞれの成分」
プロポリスとマヌカハニーは、含まれている成分は異なりますがよく似た効果があります。ここでは、プロポリスとマヌカハニーの効果とそれに対する成分について説明します。
プロポリスとは?
プロポリスは、セイヨウミツバチがつぼみや新芽から樹脂を採取し、巣に持ち帰って体内から分泌する蝋(ろう)分や、唾液、花粉と混ぜ合わせてつくった物質です。プロポリスは、もともと、ミチバチが巣の衛生状態をよくしたり、巣の強化に使うものなので、美味しいものではなく、独特の苦味や刺激がします。
マヌカハニーとは?
マヌカハニーは、ニュージーランドのマヌカの木の花の蜜からしか取れないハチミツです。マヌカハニーは、普通のハチミツよりも濃い色をしていて独特の甘いクセのある味がします。
プロポリスとマヌカハニーの効果
プロポリスとマヌカハニーは、成分は違いますが、効果はほとんど同じです。〇抗菌、殺菌作用・・・風邪、インフルエンザ予防、虫歯、口内炎、歯周病の予防、改善、胃腸の改善(ピロリ菌の除去、整腸作用)
〇抗酸化作用・・・美肌効果、コレステロールを低下する効果
〇抗炎症作用・・・口内炎や喉の痛み、切り傷や火傷、潰瘍の悪化の軽減
〇抗がん効果
プロポリスとマヌカハニーの効果に対する成分
抗菌、殺菌効果
〇プロポリスプロポリスに含まれているフラボノイドやバッカリン、P‐クマル酸、アルテピリンCなどの桂皮酸誘導体(ケイひさんゆうどうたい)には、強い抗菌、殺菌、抗酸化作用があります。
フラボノイドや桂皮酸誘導体の殺菌作用は、胃ではピロリ菌を殺し、腸では、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を殺さずに悪玉菌だけを殺します。
ですので、胃潰瘍を改善したり腸内環境を整えて腸の調子をよくしたりします。
〇マヌカハニー
マヌカハニーに含まれているメチルグリオキサールには、高い殺菌効果があり、ピロリ菌の除菌に効果があることが判明しています。
メチルグリオキサールは、ハチミツではマヌカハニーにだけ含まれています。
また、マヌカハニーのもつ殺菌作用もプロポリス同様に善玉菌の活動を活発にし、ピロリ菌を代表するほとんどの悪玉菌を殺菌します。
抗酸化作用
活性酸素が増えると正常な細胞を攻撃し、細胞の機能を低下させてしまうので、しみやシワ、たるみなどの原因になります。また、活性酸素は、悪玉コレステロールと結びついて酸化悪玉コレステロールとなり、血管の壁にこびりついて血管を厚くしたり固くしたりして動脈硬化の原因になります。
プロポリスやマヌカハニーには、活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
〇プロポリス
プロポリスに含まれているフラボノイドや桂皮酸誘導体には高い抗酸化作用があります。
〇マヌカハニー
マヌカハニーに含まれている特別な成分のシリング酸メチルには、高い抗酸化作用があります。
抗炎症作用
プロポリスとマヌカハニーには抗炎症作用があるので、口内炎や、切り傷、潰瘍、喉の腫れなどの 症状の改善や悪化を防ぐ効果があります。〇プロポリス
プロポリスに含まれているフラボノイドの中のカフェイン酸フェネチルエステルやケルセチン(ビタミンP)には、抗炎症作用があります。
プロポリスは脂に混ぜて軟膏にする、化粧水に混ぜる、スプレー液をつくる、などで直接塗ることができます。
〇マヌカハニー
マヌカハニーをはじめとするハチミツには抗炎症作用があります。
ハチミツはそのまま舐めたり、傷や潰瘍に直接塗ることができます。
抗がん作用
〇プロポリスプロポリスに含まれている桂皮酸誘導体のアルテピリンCには、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させたりする働きがあることが実験で判明しています。
また、バッカリン、クレロダンジテルペン、P‐クマル酸、カフェイン酸フェネルエスチルにも抗がん効果があることが判明しています。
ですので、プロポリスには抗ガン効果があることが期待されていますが、まだはっきりとどの成分にどのような効果があるかは、医学的に立証されていません。
プロポリスは、まだ全ての成分が解明されていないので、今後の研究が期待されています。
〇マヌカハニー
マヌカハニーに含まれているメチルグリオキサールには、がん細胞を無毒化する可能性があることが研究で判明しています。
しかし、メチルグリオキサールは、これからの研究が期待される成分で、医学的な立証はまだされていないので、研究が期待されています。