「プロポリスでじんましんがでる?」
プロポリスでじんましんがでる?
プロポリスを摂取すると、人によってはじんましんが出る場合があります。ここでは、どのような場合にじんましんがでるのかを説明します。
考えられる原因
プロポリスを摂取してじんましんがでる場合は、次の4つの原因が考えられます。アレルギー
プロポリスは、薬ではなく健康食品なので副作用はありません。しかし、肉や卵、小麦などの食品と同じでアレルギーがでる場合があります。
食物アレルギーがある人や、喘息、アトピーなどのアレルギー体質の人がプロポリスを摂取すると、プロポリスがアレルゲン(アレルギーを起こす原因となる物質)となって、じんましんや吐き気、腹痛、下痢、皮膚炎などのアレルギー反応が起きる場合があります。
また、プロポリスは、蜂毒アレルギーがある人が摂取すると、アナフィラキシーショックとよばれる重度のアレルギー反応が起きる場合があります。
アナフィラキシーショックの症状には、じんましん、かゆみ、粘膜の腫れ、血圧の低下、呼吸困難、意識障害などがあります。
アナフィラキシーショックは、最悪の場合は15分たらずで死に至る場合があるので、蜂毒アレルギーの人はプロポリスは摂取しないでください。
好転反応
プロポリスを摂取すると「好転反応」が起こる場合があります。好転反応は、もとは東洋医学で使用されていた用語で、治療過程で体内の有害物質が排出されるときに、一時的に身体に不調が起こることをいいます。
好転反応の症状は、じんましん、かゆみ、腹痛、吐き気、下痢、頭痛、だるさ、などがありますが、一時的なものなので、数日たつと症状はなくなります。
好転反応の症状は、アレルギー反応とよく似ているため、好転反応なのか、アレルギーなのかは、時間がたって症状が治まるのか、続くのかが判明するまでは判断できません。
症状が治まって、体調がよくなれば好転反応ですが、続くようならアレルギーを起こしています。
プロポリスを摂取して身体に不調が起きた場合は、摂取する量を減らすか、摂取を中止して様子を見てください。
過剰摂取
プロポリスは健康食品なので、一日に摂取しなければならない量はありません。しかし、適切な量はあり、人によって異なります。
アレルギーはアレルゲンを摂取すると起こりますが、少量でも起こる場合と、一定量を越すと起こる場合があります。
ですので、人によっては過剰に摂取した場合にのみアレルギーが起こり、じんましんなどの症状がでることがあります。
妊娠中
妊娠すると、体質が変わったり免疫力が低下したりして、少しの刺激でもじんましんを発症する場合があります。プロポリスは、含まれている成分がまだ全て判明しておらず、妊娠中の身体や体内の赤ちゃんに対する安全性が確立されていないので、妊娠中のプロポリスの摂取は避けましょう。
妊娠の可能性がある人は、自分では気が付いていない妊娠初期にじんましんが出た可能性があるので、すぐにプロポリスの摂取を中止し、念のために医師に相談してください。
判断が難しい場合は摂取を中止して病院へ
プロポリスを摂取してじんましんがでた場合、アレルギーなのか、好転反応なのかの判断は難しいです。症状がごく軽度でしたら、2~3日様子を見ます。
症状が消えた場合は好転反応なので、様子を見ながら摂取する量を少しずつ増やして調整してください。
しかし、不安な人や症状が重い場合は、すぐに摂取を中止して医師に相談してください。
1995年には、アレルギー反応が肝臓に出ていることに気が付かずにプロポリスを摂取し、重篤な肝障害を起こしたケースが報告されています。
たかがじんましん、と軽く考えずに、普段と違うと感じたら、摂取を止めて医師に相談してください。