「虫刺されにもプロポリスが効く!」
プロポリスは、虫刺されにも効果があります。ここでは、プロポリスの虫刺されに対する効果や使用方法について説明します。
虫刺されに対するプロポリスの効果
虫に刺されると、かゆみや掻いた後の痛みに悩まされます。プロポリスには、虫刺されによるかゆみや痛みをやわらげる効果があります。
虫刺されにプロポリスを塗布すると次の効果が得られます。
かゆみをやわらげる
虫が人の肌を刺すと、皮膚に虫の唾液腺物質(唾液に含まれる物質)が侵入します。この、唾液腺物質にアレルギー反応が起き、かゆみを感じる成分のヒスタミンが放出されるので、 虫に刺されると、かゆみを感じます。
プロポリスには、ヒスタミンによるかゆみを減少させる効果があります。
痛みをやわらげる
虫に刺された部分に細菌が侵入すると、痛みを伴う場合があります。プロポリスには、鎮痛、麻酔効果があることが古くから判明しており、プロポリスは「天然のアスピリン」とも言われています。
プロポリスの鎮痛、麻酔効果は非常に高く、持続時間は劣るもののモルヒネやコカインの3~5倍ある、と報告されています。
炎症を抑える
虫に刺された部分を掻いてしまうと、細菌が侵入して炎症を起こし、腫れる場合があります。プロポリスには、炎症を抑えて、腫れにくくする効果があることが判明しています。
副作用の心配がない
市販のかゆみや痛みに効果がある虫刺されの塗り薬には、抗生物質やステロイドが含まれているものが多いです。抗生物質やステロイドは、短時間利用する分にはまず大丈夫とされていますが、長く塗ると対菌性がついて細菌やウイルスに対する抵抗力が低下する場合があります。
プロポリスにはそのような副作用はありません。
虫刺されに利用する方法
塗る
プロポリスの原液を、虫刺されに直接塗るのは刺激が強すぎるので避けてください。プロポリスを塗る場合は、馬油(マーユ、バーユ;馬の皮下脂肪)またはワセリン、シアーバターノキ(シアーバターの種子から採取される脂)にプロポリスを混ぜて軟膏を作って塗布します。
〇軟膏のつくり方
馬油、または、ワセリンかシアーバターノキにプロポリスの原液を垂らし、割りばしなどでよく混ぜます。
混ぜるプロポリスの量は、脂10に対してプロポリス0.5~1を目安にし、その後、調整すると作りやすいでしょう。
脂が固い時は、湯煎(ゆせん:お湯に浮かべて温める方法)すると混ぜやすくなります。
また、プロポリスが配合された軟膏も市販されています。
スプレーする
プロポリスのスプレーを患部に吹き付けます。適量を吹き付けたら、そっと塗りこんでから軽くティッシュペーパーなどで拭き取ると垂れません。
〇スプレーのつくり方
空のスプレー容器に精製水を入れ、プロポリスを1~2滴垂らすと出来上がりです。
プロポリスの量は使用後の様子を見て調整してください。
市販のスプレータイプを使用してもいいでしょう。
プロポリスを虫刺されに利用する場合の注意点
プロポリスを塗布すると、アレルギー性皮膚炎を起こす場合があります。ですので、使用の際にはパッチテストを行ってアレルギー反応がないかどうかを確認してください。
〇パッチテストの行い方
(1)腕の内側やふとももなどの皮膚のやわらかい場所に、軟膏やスプレーでプロポリスを塗布します。
(2)24時間後と48時間後に塗布した場所の状態を確認します。
腫れ、かゆみ、発疹、などの異常がある場合は、使用しないでください。