「プロポリスには疲労回復効果がある!」
プロポリスには、疲労を回復する効果があります。ここでは、プロポリスの疲労回復効果や、疲労回復に効果がある成分について説明します。
プロポリスの疲労回復効果
プロポリスには、次のような疲労回復効果があります。活性酸素を除去する
体内に取り入れた酸素の約2%が活性酸素になると言われています。活性酸素は、酵素の働きを助け、体内に侵入した細菌やウイルスを除去する働きがありますが、増えすぎると正常な細胞を酸化させて細胞にダメージを与え、細胞の機能を低下させてしまいます。
細胞の機能が低下すると、栄養を運んだり燃焼したりする働きが悪くなってエネルギーの生産量が減ってしまい、疲労を感じます。
通常の疲労は、休息をとると、その間に細胞が活発に働いてエネルギーを作るので疲れが取れますが、活性酸素により細胞にダメージが与えられると、疲れが取れなくなります。
プロポリスには、活性酸素を除去する抗酸化作用がある成分が多く含まれています。
血行改善
血行が悪くなると、血液の循環が悪くなり、酸素や栄養が全身に行き渡りにくくなって、疲労を感じます。ですので、血行を良くすると疲労を回復する効果があります。
胃腸改善
胃腸の働きが悪くなると、食欲が低下し、十分な栄養が得られないので疲労を感じます。筋肉疲労の改善
筋肉をつくったり、傷ついた筋肉を修復したりして筋肉の疲労を改善する効果があります。精神的疲労の改善
精神を安定させたり、ストレスを緩和したりして精神的な疲労を緩和する効果があります。プロポリスの疲労回復に効果がある成分
フラボノイド
フラボノイドには、幅広いタイプの疲労を回復する効果があります。抗酸化作用
プロポリスには、20種類以上のフラボノイドが含まれています。その中のフラボン、フラバノン、イソフラボン、ケルセチン、ルチン、クリシン、ピノセンブリン、アントシアニンには抗酸化作用があります。
中でも、アントシアニンには、高い抗酸化作用があります。
抗菌、殺菌作用
フラボノイドのフラバノン、カテキン、クリシン、クマリンには抗菌、殺菌作用があります。フラボノイドは、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を殺さず、悪玉菌だけを殺す作用があるので、 腸内環境を整えて胃腸の調子を改善します。
血行改善
フラボノイドのルチンとヘスペリジンには、血流をよくする働きがあります。桂皮酸誘導体(ケイひさんゆうどうたい)
バッカリン、P‐クマル酸、アルテピリンCなどの桂皮酸誘導体は、高い抗菌、殺菌効果や抗酸化作用があります。フィトンチッド
フィトンチッドは、こころを癒し、心身をリラックスさせて快眠に導くので、ストレスを緩和して精神的な疲れを回復します。アミノ酸
アミノ酸は、筋肉をつくったり修復したりする働きがあるので、筋肉の疲れを改善します。ビタミンB1
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換する働きを助けるので、不足すると十分なエネルギーが つくられなくなり疲労を感じます。また、神経の働きをスムーズにするので、不足すると神経の疲れを感じます。
ビタミンB2
ビタミンB2は、脂肪の代謝を助けたり細胞の再生を助けたりしてエネルギー源となり、疲労の回復を助けます。パントテン酸
パントテン酸(ビタミンB5)は、糖質、脂質、たんぱく質の代謝を助けて、エネルギーを生産するので疲労を回復します。また、ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの合成を促進するので、ストレスを軽減し、精神的な疲れの回復にも効果があります。
マグネシウム
マグネシウムは、エネルギーの代謝を促す働きがあるので、不足するとエネルギーの生産量が減って疲れを感じます。また、血行をよくしたり、体温を保ったりする働きもあるので、長期的にマグネシウムが不足すると慢性疲労を感じます。
さらに、マグネシウムには、精神を安定させる働きがあるので、精神の疲労も回復します。
αリノレン酸
αリノレン酸は、体内でDHAやEPAに変換されます。EPAは、血行をよくし、エネルギーを早く生産する働きがあるので、優れた疲労回復効果があります。
プロポリスの疲労回復効果の実験結果
山田養蜂場と倉敷芸術科学大学生命科学部の川上雅之教授の共同研究で、プロポリス摂取時の運動中の運動強度、酸素摂取量、二酸化炭素の排出量、エネルギーの消費量、換気速度(有酸素運動能といいます)を調べて比較する実験が行われました。これらの数値は、疲労を感じるほど高くなり、「きつさ」や「つらさ」を表します。
健康な学生16名にプロポリスを飲用してもらい、飲用前と後の運動中の疲労感について調べたところ、プロポリスを飲用しているグループの方が、明らかに数値が低いという結果がでました。
また、実際に学生達から「プロポリスを飲み始めてから、部活後の疲労感が大きく軽減した」との感想も得られています。
これらの実験の結果により、プロポリスには運動時のきつさや運動後の疲労を回復する効果があることが期待されます。
プロポリスの使用方法
摂取する
100ccの水またはぬるま湯にプロポリスの原液を3~5滴垂らして摂取します。プロポリスの量は、体重10キログラムにつき1滴が目安です。
はじめは、薄めにつくり、その後効果や刺激を確認しつつ、量を調整してください。
プロポリスは熱に弱く、40度以上のお湯を使用すると成分が壊れてしまうので、ぬるま湯を使用する場合には温度に気を付けてください。
プロポリスは、食前や、運動前、入浴前に摂取すると吸収率がよくなるので効果的です。
ただし、プロポリスは刺激が強く、人によっては気分が悪くなることがあるので、その場合は食後に摂取してください。
塗る
プロポリスは、直接疲れた部分に塗ることができます。ただし、プロポリスの原液は刺激が強いので、軟膏をつくって塗ります。
軟膏の作り方
馬油(マーユ、バーユ:馬の皮下脂肪のこと)もしくはワセリン、シアーバターノキ(シアーバターの種子から採取される脂)16グラムにプロポリスの原液0.5グラム(約12滴)を混ぜます。脂が固い場合は、湯煎(お湯に浮かべて温める方法)にかけるか、電子レンジで数秒加熱すると混ぜやすくなります。
混ぜるプロポリスの量は目安ですので、使用してみて効果や刺激を確認しながら量を調整してください。
使用する際の注意点
プロポリスは、肌に塗るとアレルギー性皮膚炎を起こす可能性があるので、使用する前に必ずパッチテストを行ってください。〇パッチテストの行い方
お風呂上りに、腕の内側やふとももなどの肌のやわらかい場所に、軟膏を10円玉程度で塗ります。
24時間後と48時間後に皮膚の状態を確認します。
赤み、腫れ、かゆみ、湿疹などの異常が現れた場合は使用しないでください。