「プロポリスに副作用ってあるの?」
プロポリスに副作用はあるのか?
プロポリスは、薬ではなく健康食品なので副作用はありません。しかし、体質によっては避けた方がいい場合、注意した方がいい場合があります。
ここでは、プロポリスを摂取する際に注意することについて説明します。
プロポリスを摂取する際に注意すること
プロポリスはアレルギーを起こす場合がある
プロポリスは、薬ではないので副作用はありません。しかし、肉や小麦などの食品と同じで、人によってはアレルゲン(アレルギーの原因になる物質)になってアレルギーを起こす可能性があります。
プロポリスのアレルギー反応は、じんましん、接触性皮膚炎をはじめ、吐き気、腹痛、下痢などがあります。
喘息、アトピー、花粉症、食物アレルギーなどのアレルギー体質の人は、摂取する際に、医師に相談し、少量からはじめて様子をみてください。
蜂毒アレルギーがある人は摂取しない
蜂に刺されると、人によっては体内に蜂毒に対する抗体ができます。抗体ができると、次に蜂に刺された時に抗体が反応してアナフィラキシーショックが起こる場合があります。
アナフィラキシーショックとは、急性の激しいアレルギー反応で、短時間で複数の症状(じんましん、かゆみ、粘膜の腫れ、呼吸困難、血圧低下、意識障害など)が同時に起き、最悪の場合死に至ります。
プロポリスは、蜂毒はありませんが蜂の産物なので、蜂毒アレルギーの人が摂取すると、アナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
蜂毒アレルギーがある人は、プロポリスは摂取しないでください。
ワーファリンカリウムを飲んでいる人は医師に相談する
ワーファリンカリウム(ワルファリンカリウム)は、心筋梗塞や脳梗塞の人に使われる薬で、血管内で血液が固まって血栓をつくることを防止する働きがあります。プロポリスには血液の流れを良くする働きがあり、過去に1例だけワーファリンカリウムとプロポリスの飲み合わせで、ワーファリンカリウムの作用が弱まった、という報告があります。
また、ワーファリンカリウムを飲んでいる人は血液が固まりにくくなっているので、プロポリスを摂取すると怪我をした時に血が止まりにくくなる可能性もあります。
ですので、ワーファリンカリウムを飲んでいる人は、摂取する前に医師に相談してください。
好転反応が起こる場合がある
プロポリスを摂取すると、アレルギー反応と区別がつきにくい「好転反応」が起こる場合があります。好転反応とは、もともと東洋医学で使用されていた用語で、治療の過程で身体がよい方向へ向かう時に一時的に現れる不調のことです。
プロポリスの好転反応には、じんましんやかゆみ、下痢、吐き気、腹痛、だるさ、頭痛などの症状があります。
好転反応であれば、数日たつと症状は消えます。
アレルギー体質ではない人が、プロポリスを摂取して上記に挙げた症状が出た場合は、好転反応の可能性が高いですが、アレルギー反応の可能性がゼロではないので注意が必要です。
症状が軽ければ、2~3日様子をよく観察してください。
続くようなら、アレルギー反応なので摂取を中止します。
2~3日たって症状がなくなり、身体の調子が良くなってきた場合は好転反応です。
アレルギー反応と好転反応は、区別がつきにくい上に時間が経過しないと判断できません。
症状が重い時は摂取を中止し、症状が治まったら再び少量からはじめて様子を見るといいでしょう。
1995年には、アレルギー反応が肝臓に出ているのに気が付かずにプロポリスを摂取し続けて、重篤な肝障害を起こしたケースが報告されています。
症状が出て不安な人は、医師に相談してください。
過剰な摂取は避ける
プロポリスは健康食品なので、飲まなければならない量は決まっていませんが、適量はあり、人によって異なります。アレルギーは、少しの摂取で起きることもありますが、一定以上の量を摂取した場合に起きることもあります。
ですので、過剰に摂取すると、適量を摂取する場合は起きないアレルギーが起きる可能性があります。
また、一度に大量に摂取すると身体に負担をかけることがあります。
プロポリスは健康食品なので、適切な量を継続して摂取することによって効果を発揮します。
まとめ
プロポリスは薬ではないので副作用はありませんが、アレルギー反応が起こる場合があります。また、好転反応がでる場合がありますが、アレルギー反応と区別がつきにくいので注意が必要です。はじめてプロポリスを摂取する時は、少量から始めて様子を見ながら量を増やしていくと安心です。もし、発疹、接触性皮膚炎、吐き気、腹痛、下痢などの症状が出た場合は、摂取をいったん中止して、様子を見るか、医師に相談してください。アレルギー体質の人や不安な人は、摂取する前に医師やサポートセンターに相談するといいでしょう。