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「切り傷や軽い火傷にプロポリス!」

プロポリスは、切り傷や軽い火傷に効果があります。
ここでは、プロポリスの切り傷や火傷に対する効果や効果がある成分について説明します。

火傷とは?切り傷とは?

火傷とは、熱によって皮膚が損傷している状態で、切り傷は鋭利なものによって皮膚が傷つけられた状態です。
どちらも放っておくと、炎症を起こしたり細菌に感染したりして悪化してしまいます。

プロポリスは、細菌に感染したり、炎症を抑えたりする作用や炎症による痛みを抑える作用があります。

プロポリスの火傷や切り傷に対する効果と成分

プロポリスは、火傷や切り傷に3つの効果があります。

抗菌、殺菌効果

プロポリスは、傷口に、細菌やウイルスが侵入して増殖することを防ぎます。
特に、バッカリン、アルテピリンC、P‐クマル酸などの桂皮酸誘導体(ケイひさんゆうどうたい)には、強い抗菌、殺菌作用があります。

〇抗菌、殺菌効果がある成分
成分の種類 成分名
桂皮酸誘導体 ・バッカリン
・アルテピリンC
・P‐クマル酸
フラボノイド ・フラバノン
その他の有用成分 ・スコポレチン
・クマリン・・・香り成分
・安息香酸(あんそくこうさん)・・・安息香という樹脂のひとつ
・有機酸類・・・いろいろな酸の総称
・イソフェルラ酸(ヘスペリチン酸ナトリウム)

抗炎症効果

プロポリスは、傷口が炎症して赤く腫れたり、症状が悪化することを防ぎます。
また、炎症や頭痛を強くするプロスタグランジンという物質が生成されるのを抑える働きがあることが判明しています。

〇抗炎症効果がある成分
成分の種類 成分名
フラボノイド ・ピノセンブリン
・ケルセチン
その他の有用成分 ・スコポレチン
・カフェイン酸フェネチルエステル
・没食子酸(もっしょくしさん、ぼっしょくしさん、または Gallic acid)・・・抗酸化物質

鎮痛効果

プロポリスの鎮痛効果

プロポリスには、コカインやモルヒネの3~5倍もの鎮痛、麻酔効果があるので、火傷や切り傷による痛みを緩和します。

鎮痛効果がある成分

プロポリスに含まれている必須アミノ酸のトリプトファンは、精神を安定させる働きがあるセロトニンの材料となります。
セロトニンには、脳内の「痛みの伝わり」を抑えて、痛みを感じにくくする効果があります。

プロポリスは、含まれている成分がまだ全ては判明しておらず、鎮痛効果があることは判明していますが、どんな成分にどの程度の鎮痛効果があるのかは、まだはっきりと解明されていません。

その他の切り傷や火傷に効果がある成分

〇ビタミンB2
ビタミンB2には、新陳代謝を促進する働きがあり、皮膚や粘膜の再生を促進するので、痛んだ皮膚を早く回復します。

〇亜鉛
ミネラルの亜鉛は、皮膚や粘膜を再生する働きがあります。

プロポリスの使用方法

摂取する

プロポリスを摂取すると、身体の中から細菌の感染を防いだり、炎症や痛みを抑える働きがあります。
ただし、プロポリスは薬ではないので即効性はなく、続けて摂取することで効果を発揮します。

摂取方法

水またはぬるま湯100ccにプロポリスの原液を3~5滴入れて摂取します。
プロポリスは、脂溶性(水に溶けにくく、脂に溶けやすい性質)なので混ざりにくい場合があります。
先にコップに原液を入れ、上から水やお湯を注ぐと混ざりやすくなります。

混ぜるプロポリスの量は、体重10キロ当たりに1滴が目安で、効果や刺激を確認しつつ量を調整してください。

プロポリスの刺激や苦味が苦手な人は、乳製品やジュースに混ぜるか、サプリメントで摂取すると 飲みやすくなります。

摂取する際の注意点

プロポリスは熱に弱く、40度以上のお湯に混ぜると成分が破壊されてしまいます。
お湯で摂取する場合は、人肌以下にしてください。

塗る

プロポリスを直接塗ると、即効性があります。
ただし、持続性がないので、効果が切れると辛い場合は、頻繁に塗る必要があります。

プロポリスの軟膏を塗る

プロポリスは刺激が強いので、原液を直接塗るのは避け、プロポリスの入った軟膏をつくって患部に塗ります。
患部を覆うように塗ると、効果が高くなります。

〇軟膏の作り方

馬油(マーユ、バーユ:馬の皮下脂肪で、保湿効果や炎症を抑える効果があります)16グラムに対してプロポリスの原液を0.5グラム(約12滴)垂らしてよく混ぜます。

油が固い場合は、湯煎(お湯に浮かべて間接的に温める方法)にするか、電子レンジで数秒加熱すると混ぜやすくなります。

油は、ワセリン(保湿効果、止血効果があります)やシアーバターノキ(シアーバターの種子から採取される脂で保湿効果、抗炎症効果があります)を使用してもいいでしょう。

つくるのが面倒な場合は、市販のプロポリスが配合された軟膏を使用すると手軽です。

スプレーを吹き付ける

塗るのが痛い場合や、広範囲の場合はスプレーで吹き付けると楽に塗布できます。

〇スプレーの作り方

空のスプレー容器に精製水を入れ、プロポリスの原液を数滴垂らします。
プロポリスの量は1滴からはじめ、様子を見て量を調整してください。

塗る場合の注意点

パッチテストを行う

プロポリスは、直接肌に塗るとアレルギー性皮膚炎が起こる場合があるので、使用する際には科必ずパッチテストを行ってください。

〇パッチテストの行い方

(1)腕やふとももの内側などの皮膚がやわらかい場所に、軟膏やスプレーを10円玉大で塗ります。

(2)24時間後と48時間後に皮膚の状態を確認します。
かゆみ、腫れ、発疹、赤みなどの異常がある場合は使用しないでください。

火傷の程度によっては急いで病院へ

プロポリスは高い抗菌、殺菌、抗炎症、鎮痛効果がありますが、薬ではありません。
軽い火傷の場合は、様子を見つつ使用してもいいですが、それ以上の程度の火傷の場合は、すぐに医師の診断を受けてください。
また、しばらく使用しても効果が得られない場合は医師の診察を受けてください。

まとめ

プロポリスは、抗菌、殺菌作用、抗炎症作用、鎮痛、麻酔効果があるので、「天然の抗生物質」とよばれています。ですので、プロポリスは切り傷や軽い火傷、日焼けの痛みに効果があります。プロポリスは、摂取した場合は即効性はありませんが続けて摂取することで次第に効果が現れます。プロポリスは直接塗ると即効性があるので、切り傷や火傷の傷を負った際には併用すると高い効果が得られます。ただし、プロポリスは薬ではないので、中~重度の火傷やひどい切り傷を負った場合は、速やかに医師の診察を受けてください。また、プロポリスは産地や抽出方法によって含まれる成分が異なるので、購入の際には説明書や商品紹介のホームページで確認することをお勧めします。
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